看護

基礎看護学実習と実習の感想【優しく解説^^】

基礎1
学生の振り返りでは、
「清潔・不潔の区別ができていなかった」
「患者に不安や負担を与えてしまった」
「緊張と不安もあり援助に精一杯で、患者に笑顔で接することができなかった」
「知識や技術が不足、未熟さを実感した」
「患者の希望や悩み、不安などの気持ちにそって援助することがQOLを高めると感じた」
「個別性を考え、臨機応変に患者にあった援助ができなくてはならないと学んだ」
「援助の目的をもつ意味、観察することの大切さ、原理原則を守る重要性を学んだ」
「できないことの振り返りやグループメンバーとの意見交換から課題を明確にできた」
「看護師や教員の様々な看護観に触れ貴重な経験ができた」
「患者の状態を想定して技術練習を続けていきたい」
「看護師の仕事の魅力を改めて感じた」
など、反省と共にこれからへの意気込みが述べられていました。


基礎2
学生の振り返りには、下記のような意見がありました。
 ・看護過程の展開の意義、重要性を実感した。
 ・意図的、系統的な情報収集、常になぜという疑問をもった展開の重要性を感じた。
 ・患者に関心を持ち、五感を使って情報を得ることの重要性だと学んだ。
 ・情報を多方面からアセスメントすることが不十分だった。
 ・身体機能、年齢、背景にあった看護問題を抽出することが難しかった。
 ・文献を丸写しするのではなく、患者の状態に合わせた計画立案が必要だった。
 ・自分だけではなく誰がみても実施可能な5W1Hをもちいた具体的な計画立案が重要だと感じた。
 ・患者様の1日の行動、体調に考慮した援助計画を立案し、実施することが難しかった。
 ・行った援助の効果の有無、目標に到達するために適切な計画かどうかを判断し、情報を収集して
  計画を修正することができた。
 ・カンファレンスをとおして、視点が広がる、同じような悩みを抱える学生も参考にできる、よりよい
  援助方法を導き出すことができると学んだ。
 ・指導者に指導を頂きたい点はどこか明確にし、積極的に報告・連絡・相談することが必要だと感じた。
 ・援助中の観察ポイントや効率の良い方法を指導を受け、今後にも活用していきたい。
 ・自分が指導されたことをメンバー間で共有し、メンバー全体の成長に繋げたい。 

初期体験実習(1年次前期:1週間)
病院、学校、保健所、工場など看護職が活躍するあらゆる現場を体験します。看護の広さと深さに接して、学びの決意を新たにします。
 私は、回復期リハビリテーション病棟で実習させて頂きました。ここでは、治療を終えた患者さんが自宅で生活をすることを目標にリハビリをしています。そのため、看護師は患者さんが「何がどこまで自分で出来るのか」を把握し、全てを援助するのではなく、「患者さんが自分で出来ることは見守る」ことが大事だと感じました。各々の患者さんにあった援助をすること、そのためには一人ひとりの患者さんのことを知ることが大切だと学びました。
 
 基礎看護学実習(1年次後期:2週間)
「看護に大切なのは人と人との関係」。そんな当たり前のことを、患者さんの身の回りのお世話を通して直接自分の体で感じ、学生は看護に感動して病院から学校へ帰ってきます。
  患者さんのところへ行く時は最初とても緊張しましたが、笑顔を忘れずに患者さんと接することに心がけました。すると「毎日朝から笑顔で、こっちまで元気がもらえるよ」と言ってくださり、私も患者さんのその言葉で毎日頑張ることができました。腹部の痛みに対して、しばらくさすっていると「痛みが軽くなった。ありがとう」と言ってもらえ、学生の私にも患者さんにできることがたくさんあるのだということを知ることができました。
 
 看護学アセスメン学実習(2年次後期:2週間)
受持ち患者さんに今必要な看護は何なのか。患者さんの問題を解決するために必要な看護を導き出すためのプロセスを学びます。
 私が受け持った患者さんは言語的なコミュニケーションが困難な方でした。初めの頃は患者さんが何を訴えているのかわからず、申し訳なさと悔しさでいっぱいでした。しかし何かを伝えようとする患者さんをわかりたいと思い、とにかく患者さんの側にいることにしました。患者さんからのサインをキャッチできた時はご家族と一緒に喜びました。患者さんを一番に思い、観察力のあるナース!これが私の目標です。
 
 専門看護学実習(3年次後期・4年次前期)
成人、老年、小児、母性、精神、地域、在宅看護の各専門領域で、具体的な看護の実践を行います。病院、保健所、訪問看護ステーション、保育園、特別養護老人ホームと、それぞれの施設で1~2週間、みっちりと看護を学びます。
 ・成人老年看護学実習
  受け持ちの患者さんは、ご自分では動くことが難しい状態でした。患者さんの回復状態に合わせて洗髪や足浴、車椅子での散歩を計画しました。気持ち良さそうな笑顔で「よかったわー」と言ってもらえた時は、こんな自分でも看護ができるんだと、とても嬉しくなりました。あの患者さんとご家族の笑顔が私のヤル気の源です。病気になった人たちの笑顔を引き出すことができる、そんな看護師を目指してがんばります。
 ・小児看護学実習
 小児看護学実習では、子どもの成長や発達段階に合わせた子どもとの関わり方や看護を学ぶことができました。実習中、子どもの満面の笑みでの「ありがとう」に癒されることが何度もありました。また、困った顔で頼りにされ、「この子に信頼されているなぁ」と感じたり、楽しく充実した実習でした。実習最終日、受け持ちだった男の子の「俺も看護師になるけん。」の一言は本当にうれしかったです。
 ・精神看護学実習
  精神の実習は、患者さんの行動の意味や原因が理解できずに戸惑うことから始まりました。自分の行った看護に思うような反応が返ってこず、患者さんのために何ができるのかと悩む毎日でした。しかし、患者さんは10年以上その病気と付き合っており、ナースから「反応がないことが現在の反応」と言われたことから、もっと長い目で患者さんを見つめて患者さんのペースに合わせた援助をしていくことが重要であることを学びました。
 ・地域看護学実習
  地域看護学実習では、高齢者を対象とした健康教室や1歳6ヶ月健診などの保健事業に参加しました。保健師として、様々な情報が氾濫する中で正しい知識を身につけることの必要性や地域住民の方々のニーズに対応するため、地域住民の方々の気持ちに寄り添うことの重要性を学ぶことができました。
 
 総合実習
学生が自分で実習場所を選択して、自分で実習テーマを決めて、自分で計画を立てて・・・とにかく全部自分でします。助産学を選択した学生は助産学実習を行います。
 私は、以前から関心のあった養護教諭の実習をある高等学校でさせていただきました。実習中、保健の時間に「青年期のストレス」について授業を3回実施しました。高校生から、楽しくてわかりやすかったと言ってもらい、教えることの喜びを体験することができました。保健便りも作成し、自分に関心のあった分野をとことん追求することができました。この実習を通して、病院だけではない、幅広い看護の世界を感じました。 私は、4年間の実習で、手術を受ける女性やがんの方などいろんな疾患の患者さんを受け持ちました。辛いこともありましたが、患者さんの笑顔や、仲間、先生方に支えられ、日々命の大切さを感じ、看護学生として、人としても成長できた実習でした。
 
助産学実習
助産学履修者(10名程度を選抜:3年次前期)は、総合実習の時期に6週間の助産学実習を行います。
 助産学実習では、お母さんに触れる手ひとつに想いをこめることの大切さや、自らの五感をつかってお母さんを感じて心に寄り添うこと、命の誕生の喜びを肌で感じ、一生忘れることのない時間となりました。また、“命の誕生と成長”は喜びだけではなく、時につらいこともありながらも、さまざまな人が関わり、助け合い、協力し合っているということを学びました。出逢ったお母さんと赤ちゃんに感謝するとともに、自分を産んでくれた両親や今の自分を育て支えてくれた方々への感謝の心を実感した実習となりました。 また、4年間の実習を通して、目の前にいる対象者さんが今何を望んでいるのかを把握し、何が必要なのかを考え、心に寄り添う看護ケアを行うために日々努力していき、笑顔を大切にしていく必要があるということを学びました。



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看護実習【バイタルサイン測定】の援助計画/看護計画/順序

【看護】バイタルサイン測定の援助計画/看護計画/順序(*´Д‘)測り方


援助計画

バイタルサイン測定
 

目的 患者の健康状態を常に把握し、変化に速やかに気づき適切な対応をするため。

 

体温

腋窩が汗で濡れていたら拭く。腋窩深部に45度の角度で差し入れ、腋をしっかり閉じてもらい測定する。麻痺がある患者では健側で測定する。日内変動が1℃以上あれば異常を疑う。水銀体温計の場合は表示が35℃以下になっていることを確認する。成人の正常値は36.0~37.0℃。

 

脈拍

第2、3、4の指先を橈骨動脈の走行に沿って並べ、軽く当てて測定する。1分間の脈拍数、リズム、脈の強弱、動脈壁の方さを測定する。患者によっては左右差の確認をする。成人の正常値は60~80回。

 

呼吸

呼吸は測られていると意識することによって変動するため、観察していることに気付かれないように胸郭の動きを観察する。成人の正常値は16~18回。

 

血圧

マンシェットのゴム嚢の中央が上腕動脈にかかるように、指が2~3本入る程度の緩みをもたせて巻く。マンシェットの下縁は肘窩より2~3センチ上になるようにする。血圧は運動、食事、入浴などで変動することがあるためこれらの後では測定を避ける。成人の正常値は収縮期130/拡張期85未満。



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【大腿骨頸部骨折】の特徴/看護/手術/治療/看護過程

大腿骨頸部骨折の特徴/看護/手術/治療/看護過程(*´Д`)まとめ

関連記事→看護実習の【行動目標】の立て方(*´Д`) 

病因
転倒によるものが多い。多くは骨粗鬆症の高齢者にみられ、軽くしりもちをついた程度の弱い力でも骨折を起こす。
病学/予後
高齢者が歩行能力を失い、寝たきり状態になる原因として脳血管障害と並んで多い。
早期離床、早期リハビリテーションにより歩行能力の回復が得られるが、受傷前に比べると歩行能力が低下してしまうことが多い。
症状
下肢付け根や臀部の疼痛が主訴である。転倒後、骨折部の転移が多いと、疼痛も強く、下肢を動かすことはできない。
骨折部の骨折部のずれが少ない場合、特に頸部骨折では痛いながらも歩行可能なこともある。
疼痛が軽度でも鼠蹊部や臀部に一週間以上限局した疼痛続く場合は、骨折を疑うべきである。
診断方法
診断の基本は単純エックス線検査、診断が難しいときはCTかMRIを追加する。
合併症
臥症期間が長いと、肺炎、尿路感染症、褥瘡、関節拘縮、筋委縮などの廃用症候群( 心身の機能低下 )をきたす。
治療
外科治療が原則であり、臥症期間を短くすることが重要である。
禁忌肢位 
内旋位、内転位、股関節90度以上の屈曲は禁忌肢位。
外転位保持(禁忌肢位を防ぐ)方法
枕を両足の間にはさみ
外転位保持すること。 
免荷の期間
完治までの期間
退院までの期間
脱臼する理由
手術の時に関節包(カンセツホウ)を切り開くのですが、これが完璧に治らないため。
手術方法
内側骨折→人工骨頭置換術(高齢者は、ほとんどこれ)
外側骨折→内固定(ネイルプレート使用) or牽引療法

★看護過程★
看護問題
#1 疼痛により安楽が得られない(認知・知覚)
#2 突然の環境変化、体動不能、臨床安静によるせん妄( 幻覚や錯覚が見られるような状態 )のおそれがある(認知・知覚)
#3 手術への恐怖、不安がある(自己知覚)
#4 疼痛、床上安静により自力で清潔行動をとることができない(活動・運動)
#5 同一体位による褥瘡のおそれがある(栄養・代謝)
看護計画
#1 関連因子:骨折
診断指標:合図による・言葉による疼痛の訴え:睡眠障害:疼痛をさけるための体位づけ
長期目標:日常生活への影響がないよう疼痛を管理できる。
短期目標:睡眠できる。鎮痛の希望を伝えることができる。
OP:疼痛の部位や程度:睡眠時間、食事摂取量、表情
TP:薬物療法、肢位調整やクーリングを行う
EP:疼痛増強時は、看護師に知らせるように説明する。
#2からは以下の本に載っているから、この本を見て書いてね。 


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koukoku